耳が痛い(急性中耳炎)
鼓膜内の中耳に炎症が起きた状態です。乳幼児期では成人と比べて耳管が短いため、中耳に細菌が侵入しやすく
急性中耳炎が起こりやすいのです。放置しておくと滲出性中耳炎に移行したり難聴の原因につながることもあるため、早目に耳鼻咽喉科を受診してください。
幼児で、夜中に耳の辺りを手でかいて痒そうにしていたり、意味もなくなかなか泣き止まなかったりする場合は、中耳炎の可能性があります。風邪をひいていたり、鼻が詰まったり、熱が出たり、「耳が痛い」と言っていませんか?乳幼児の「風邪をひいて熱が出た」という場合には中耳炎の可能性が非常に高いです。
まずは奥に詰まった鼻水をこまめに吸引してあげることがとても重要です。市販の吸引器でお父さん、お母さんが鼻水を吸ってあげても、奥に詰まった鼻水まで取ることは大変難しく、悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
当院では専用器具で奥に詰まった鼻水もスッキリ取れますので、「吸引した夜はゆっくり寝てくれて助かった~」という声をよく聞きます。1歳未満の赤ちゃんでも発症しますので、思い当たることがありましたら症状が悪化する前に早目にご来院ください。
当院での治療の流れ
1:診察
- 熱はありますか?
→前日・本日37.5以上の方は要電話相談042-559-2568
- いつから、どんな症状がありますか?
- 左右どちらの耳を痛がりますか?
2:診察
- 内視鏡で鼻・耳の状態を調べます
- 鼻水の吸引
- 喉に炎症がある場合は薬を塗ります
- ネブライザーによる鼻・喉への直接的治療
- 耳に水が入らないようにガーゼを詰めます
→乳幼児は痒がってすぐに取ってしまうこともありますが心配いりません。できるだけ水が入らないようにして翌日には必ず再診してください
3:投薬
- 症状に合ったお薬を処方いたします
“赤ちゃんなのでまだ薬を飲ませたことがない”という方には、シロップをお出ししますのでご安心ください - 耳の辺りをかきむしって荒れてしまった場合にはクリームもお出しいたします
4:通院
- 中耳炎は早目に完治させることがとても重要です。途中で治療を止めてしまった場合、風邪をひくたびに中耳炎を繰り返してしまい、滲出性中耳炎や難聴に移行してしまいます。鼻水が出なくなり、耳の状態が落ち着くまで根気よく通院されることをおすすめいたします。